第21章 銭湯へGo!
「再び再び受けの湯」
「あれ~? おっかしいなぁ…」
ん?
また爽やか好青年が困っているようだ。
「もし、どうかされましたか?」
視線はギリシャ彫刻に向けたまま、声だけを爽やか好青年に向かってかける。
「いやぁ、あかすりタオル忘れちゃったみたいで…」
なんと、風呂に入るのにタオルも持参しないとは不届きな!
いや、でもここは商売商売…
「タオルは有りませんが、ヘチマのたわしなら…!」
振り向いた瞬間私の視界に飛び込んできたのは…。
シャンプーハットを被り、照れ臭そうに頭を掻きながら、ヘラヘラと笑う爽やか好青年の全裸。
こ、こ、これは…
もはや”目の毒”以外の何物でもないんではないか?
薄い胸板…
その先にさりげなく、それでいてしかっりと主張する”ちちくび”。
更にその下には…
ぬほ~っ!
ブラブラとぶら下がる、爽やかなア・イ・ツ♥
あぁ、握りたい…
握って、擦って、舐めて、それから飲み込んで…
私は無意識のうちに、ショーケースから取り出したヘチマのたわしをシコシコシコっていた。
「あっ、それ頂戴よ?」
「えっ、あっ、これ? はい、どうぞ…代金は…無料です」
くっそぅ~!
またもや金儲けに失敗したではないか!