第18章 オイラはド・ク・モ♪
和子side
もう少し…
もう少しで和子…
そう思った時だった。
控室のドアをノックする音が聞こえたの。
和子、慌てて智子ちゃんのお口から”和也”を引き抜いた。
もう少しのトコだったけど…
「は、はいぃ!」
上ずった声で何とか返事をしたよ。
そしたらね、ゆっくりドアが開いて、チャラいお兄さんがヒョコンと顔を出したの。
「もうそろそろ撮影開始したいんだけど、準備は出来てる…みたいだね」
お兄さんがニコニコ笑顔を和子に向けて来たから、和子もそれに笑顔で答えてあげたの。
「はい。完璧よ」
ってね?
智子ちゃんも床にペタンと座ったまま、フワフワ金髪を指で弄りながら頷いたわ。
「行くよ、智子ちゃん」
智子ちゃんの手を引いて立ち上がらせてあげると、智子ちゃんのチャイナドレスの前が盛りあがってて…(//∇//)
「さ、智子ちゃん、大変! 見えてる!」
「え? あっ、やぁん」
腰骨まで切れ込んだスリットからユラユラ揺れる”智君”がコンニチワってしてたの。
「ど、ど、どうしよう…って、和子ちゃんだってスカートが超膨らんでるわよ」
えっ、嘘でしょ?
「さっ、急いで?」
和子たち、少々前屈みになってお兄さんの後に着いてスタジオへと向かったわ。