第18章 オイラはド・ク・モ♪
和子side
「ねぇねぇ君達、“読モ”に興味ない?」
そう声をかけられた時、正直なこと言うと、凄くテンションが上がったわ。
だって和子の魅力を世に知らしめるチャンスなんだもの。
それなのに智子ちゃんたら、
「ちょっと妖しくな〜い? 智子怖〜い」
なんて言うんだよ?
だから和子、言ってやったの。
「和子、前から興味あったんだよね“読モ”って」
本当にそう思ってたから。
そしたら智子ちゃんも、その気になったみたいで(笑)
ちょっとチャラい雰囲気は好きになれないけど、しっかり名刺はゲットしたの。
何度も言うようだけど、これはチャンスなのよ?
普段は地味で目立たない和子だけど、本当の和子はこんなんじゃないの。
智子ちゃんの影に隠れてるだけの和子とは、もうお別れするんだから。