第11章 覚悟
夢のような...
まさにこの言葉がぴったりの3日間は
あっという間に過ぎ、俺たちは空港の
出国ロビーに居た。
油断したわけでもないが、
やっぱり2人ともほのかに黒くなり、
南国でのバカンスを隠せない。
もちろん、隠すつもりもないけど、
2人揃って同じ色...っていうのが、
まあ..テレる...といえば、テレる。
横で、同じ色になったニノが、
ニノ「ホント、連れてきてくれて、
ありがと♡俺が、普通に生きてたんじゃ、
絶対、こんなの、ないからね~..
翔のお陰で、俺の世界が変わった...
マジで、劇的にね!!」
「...また、来ようぜ!!
俺もホント、楽しかった!
カズと一緒に居られて、
...幸せだった♪」
ニノ「今さらっと、嬉しいこと言った??
もう一回言って!!」
「はあ~??...い・わ・な・い!!」
ニノ「いーじゃん!!ケチ!!」
(あーもー!!いちいち可愛い、それ...
ホントに止めてくれ…)
「カズ...その顔、他ですんなよ!!」
横目で釘を差したつもりの俺に、
ニノは「その顔って、どの顔??」
(...そこ..食いつきやがった...)
「その顔って...そーいう顔だよ!」
ニノ「そーいう顔って??
具体的に言ってくんないと…。
俺きっと、他で、やっちゃうな...」
(...こいつ、ぜってーわざとだ///)
「だからぁ...その可愛い顔を、
他のヤツに見せんな!!って...
そーゆうこと!!」
ニノ「..しょお..顔、真っ赤だけど....」
ニノは、してやったりの顔でニヤニヤ、
上目遣いで俺を見ていた。
(なんだよ...こいつ..この頃、
調子乗ってんなぁ~///)
「...後で、覚えとけよ...」
ニノは右腕で口元を隠して笑い続けた。