第20章 未来
〔櫻井side〕
ヤバい.....
二ノがあんまり可愛いから、
ついつい本音が出てしまった。
オムレツのお礼のプロポーズって...
なんだよ、それ...
二ノ......困った顔してた。
そうだよな...
ずっと一緒にいるってことは、
他の人を見るな、ってことは、
俺の嫁になれ、って
言ってるのと同じことじゃないか..
でも、そんなこと、実際のところは、
できるはずない。
どんなにお互いを大切だと思っていても、
所詮は、表向き
認められることなんかないんだ。
俗に言う”日陰の関係”ってやつ?
急に演歌入ってきたけど、
それが、世間一般の評価だろう。
好きだから..
お互いがよければいい...
一緒にいたいから、いる。
それたけで始まった関係...
それだけで、いい。
それで、いいんだ...
そう思うけど....
....ホントに、このままで、いいのかって、
時々、思うんだ。
二「翔...着替えすんだ?」
「お..おう...今行くよ..」
俺たちは、昼間のドライブに行く
約束をしていた。