第20章 Scream
ー潤sideー
俺の家は…沢山の人で賑やかしい程だった。
りーだー、相葉くん…、にの…。
うちの家族…、翔の家族…。
ジュリーさん…、ジャニーさん…。
事務所と繋がった刑事数人。
でも…翔は居ない。
愛しい…俺の妻はいない…。
心の中は空っぽで…どうしたらいいか…分からない。
俺はただ…ソファーに座ってぼんやりとしていた。
「………くん。潤くん!」
「………え?」
顔を上げると…太陽を抱っこしたにのが目の前に立っていた。
「あー…何…?」
和「何って…太陽くん泣き止まない。抱っこしてあげてよ」
「あ、うん…」
にのの腕の中で泣き止まない太陽を…俺は抱き締める。
太陽「ぐすっ…ふえっ…」
優しく背中を擦ると徐々に泣き止んでくる。
「………太陽…」
太陽は…真っ直ぐに俺を見つめながらその小さな手で俺の頬に触れる。
太陽「………ぱぁぱ…」
「………太陽…ごめんな…ママ…守れなかった…」
和「………潤くん…」
太陽「まぁま…ぱぁぱ…」
「………っく、ふっ…翔…翔っっ…!」
俺は太陽を抱き締めながら…声を上げて泣いた。