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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第18章 愛情と愛憎


「お疲れ様でした」


月曜日の深夜。
生放送を終え反省会を終えた俺は楽屋へと戻り、着替えを始めた。


明日はまた早朝からドラマの撮影。
早く帰って潤の隣で眠りたい…。


マネージャーの迎えを待ちながら携帯を取り出す。


「え…?」


携帯には『着信24件』『新着メール56件』の表記。


「何…?」


開くと…メールの1件を残しその全てが非通知着信と空メールだった。


最後のメールは潤からで


『生放送お疲れ様。軽い夕食作って待ってるよ。愛してる』


いつもの優しいメールだった。


でも…他の空メールや非通知着信が気になり考え込んでしまう。


するといきなりコンコンとドアをノックされた。


「っっ!」


心臓が止まりそうになる。
ドキドキしながらゆっくり扉を開けた。


横山「翔くんお疲れ」


「びっくりした…ヨコかぁ」


横山「ん?どないしたん」


「ごめん何でもない。どうしたの?今撮影終わり?」


横山「うん。さっきそこで翔くんのマネージャーに会ったから…まだ居てるんかな思うて…帰るからちょっと顔見て帰ろうかなて」


「そうなの?」


横山「うん」


「………」


横山「………」


「………ヨコ?」


横山「ああ、いや…ごめんな。お疲れ言いたかってん。それだけや」


「ははっ、どうしたのヨコ~」


いつもと少し違うヨコに俺は笑ってしまった。


横山「ははっ、ほんまどうしてんやろな。何か翔くんの顔見たなってフラフラっと。ごめんな。ほな…お疲れ」


「お疲れ様。また明日ね」


横山「………また明日な」


そしてヨコは楽屋を後にした。


入れ替わりにマネージャーが入って来る。


翔マネ「櫻井さんお待たせしました。行きましょうか」


「あ、うん」


荷物を抱え、マネージャーと楽屋を出る。


事態は…少しずつ、悪い方向へと進んで行った。
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