第71章 新たなスタート

潤母「本当に？本当にいいの？」


翔「はい。お義父さんとお義母さんが受け入れてくれるなら…一緒に暮らしたいです」


潤母「本当に？本当に？」


「母さんしつこいなぁ」


潤母「だって…こんな事お嫁さんから言ってくれるなんて思ってもみなかったもの」


翔「同居したら…これ以上にご迷惑おかけしちゃうと思うんですけど」


潤母「何言ってるの。お嫁さんに頼りにされて喜ばない姑が居るもんですか。でも本当に…いいのね？同居…してくれるの？」


翔「そんな…俺が望んだんです。きっと…太陽の事も沢山甘えてしまうと思うけれど…俺頑張りますから。だから…宜しくお願いします」


潤母「ありがとう翔くん。こちらこそ宜しくお願いします」


翔と母さんが向かい合って頭を下げる。


潤父「本当にお前はいいお嫁さんを貰ったな」


「俺には勿体ない人だよ」


そんな様子を父さんと２人で眺めながら笑った。


こうして…俺達は松本家との同居が決まった。


完璧に上手くやっていく自信はないけれど、俺の精一杯でやってこう。
松本家のお嫁さんとして出来るだけの事はしたい。
俺は…この２人に沢山の感謝がある。
一緒に居る事で少しでも返していけたら。


そう決意しながら俺は何度も頷いた。