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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第71章 新たなスタート


綾香「かずくん。いらっしゃい」


「久し振り…ごめんね急に押し掛けて」


綾香「いいのよ嬉しい。どうぞ上がって?」


「………ありがとう。お邪魔します」


突然の訪問に綾ちゃんは驚いてたけど快く俺を受け入れてくれた。
リビングの床に敷かれた布団ではりんちゃんがバタバタと足を動かしていた。


「りんちゃん。大きくなったねー」


綾香「今ちょうどおっぱい飲ませたとこなのよ」


そう言いながらりんちゃんを抱え、トントンとやり始める。


「どう?子育て」


綾香「最近だいぶ慣れたかな」


「そっか。良かった」


綾香「お義母さんも手伝ってくれたしかずくんと翔くんも沢山教えてくれたから本当に感謝してるの」


「そんな事ないよ」


綾香「まー君は『5人位欲しい』なんていつも言ってるんだけどね。5人は無理だしね」


「………そうだよ。3人だって大変なのに…」


綾香「………かずくん?」


「え?あ、ごめん…」


りんちゃんをあやしながら綾ちゃんに顔を覗き込まれる。


綾香「何かあったの?」


「………うん…」


綾香「どうしたの?」


「………うん…あのね…」


俺は鞄から新しい母子手帳を取り出し、綾ちゃんの目の前に置いた。
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