第19章 ♣️唇が…
智side
意外だったな、二ノがまさかねぇ?
あのゲームと金にしか興味示さない二ノが、だよ?
まさか猫飼うなんてね(笑)
ってな訳で、お宅訪問♪
でも手ブラじゃなんだから、行掛けにスーパーでビールと摘みを買った。
あ、勿論猫ちゃんへのプレゼント忘れてないよ?
高級キャットフードの缶詰もちゃんと購入済み。
ピンポーン…
インターホン押して暫くすると、どこからともなく聞こえてくるカリカリって音。
『こーら、止めろ〜』
あ、二ノの声。
カリカリは猫ちゃんの仕業か(笑)
「いらっしゃい、大野さん…あ、こらっ!」
ドアが開いたと同時に、飛び出した茶色い物体?
「ミィ〜」
おっ、コイツが二ノの猫ちゃんか〜
手に下げた袋を二ノに渡して、両手で抱き上げてやると、ソイツは俺の手の中で、
「ミィ〜ミィ〜」
って可愛く鳴いた。
「アハハ、何コイツ、超可愛いじゃん(♡~♡)」