第18章 ♥Sweet Sweet kiss♡
「ねぇ、翔くん? 今日何時頃帰ってくる?」
出掛けにかけられた言葉に、
「そんなのわかんねーよ」
冷たく言い放って家を出た俺。
ちょっとだけ後悔。
もう少し言い方あったんじゃねーかな、ってさ。
ドアが閉まる寸前、チラッと見えた智くんの顔が、とっても寂しそうだった。
こんな俺だから、智くんに愛想つかされても仕方ないのかも。
はぁ…
もうこれからのこと考えると、溜め息しか出てこない。
松潤の隣で穏やかな笑みを浮かべる智くんを、俺は冷静に受け入れることが出来るんだろうか?
そんなことを考えながらも、仕事は完璧にこなした。
特に飲みたかったわけでもなかったけど、軽く引っ掛けて帰宅した頃には、すっかり今日も終わろうとしていた。