第17章 ♠幻覚が・・・
和也side
薬の効果なのか、智は良く眠っている。
ふぁ〜、俺もちょっと寝るか…
流石にインフル持ちと一緒に寝るわけにはいかないから、俺はコタツに潜って寝転んだ。
「……へへ……エヘヘ………」
なんだ…?
笑ってるのは……智…?
「何してんの?」
「イジワルする子はお仕置きら〜」
ってボールペンを手にする智。
「検査しますよー」
ボールペンの先が俺の鼻の方を向いてますけど?
「うふふ、銀縁眼鏡さん」
はぁ?
さっきの医者のこと言ってんのか?
「ちょ、待て智! 俺は和也だ!」
「か…ず…? ウフ♡」
そんなこんなで漸く智を寝かしつけて、処方された薬の効能なんかをネットで調べてみた。
ある薬の副作用として、稀に意識障害を引き起こすことも…これか…
ってことは、智は幻覚でも見てるってことか…