第39章 ヒマワリ
Jun side
ベッドに腰掛けて
翔くんに見下ろされながら
翔「あいしてる…」
伝えられたその言葉を15年前の俺に届けてあげたい
指先で顎を掬われて
潤「俺も…あいしてる」
15年前,気持ちを何も言うことができなかった俺になったように…
翔くんの唇が落ちてくる直前に伝えた
潤「ん…んっ…ふ…んんっ…」
唇が重なってゆっくりと背後のシーツの上に押し倒される
潤「はぁっ…翔くん…」
唇が離れて呼びかけると
翔「ん…?」
優しく返事をしてくれるのに
手のひらが頬から首筋に降りていく
潤「ぁ…っ…優しくしてね…?」
触れられたところから
気持ちよくなって熱くなる躰を捩りながら
さっき半分冗談ぽかった言葉に
真剣に…
緊張であまり覚えてないけど
ハジメテのあの日言った気がする言葉を返すと
ゴクン…と翔くんの喉が動いた気がした
翔「うん…優しくするよ…」
さっきと違って今度は翔くんも真面目な顔してて…
でもその瞳には熱が灯っているし
…あの日と同じように余裕のない顔をしている
手のひらが鎖骨に移動して
バスローブの胸元が肌蹴られて
優しく…焦らすように
周りを撫でてからその中心の飾りに触れられると
潤「んあっ…あ…やぁっ…」
原点回帰…とはいかない
快感を覚えている躰がピクンと跳ねた