第39章 ヒマワリ
Jun side
シャワーで簡単に躰を流してから
手を繋いで浴室を出た
潤「翔くん髪の毛乾かしてあげる」
ドライヤーを手に声をかけると
翔「ありがとう
でも潤が先な?」
そのドライヤーを奪われて
腕を引いて椅子に座らされた
いつも先に乾かしてもらうから
申し訳ないなと思いつつ
でも当てられる温風と
優しい翔くんの手つきが気持ちよくて身を委ねた
潤「ね,バスソルト…今度一緒にいろんなの探しに行こう?」
翔「いいよ
ゼリー風呂とかいうのもあったよ?」
潤「そんなのあるんだ!使ってみたいね♪」
そんな話をしながら翔くんの髪も乾かして
部屋に戻って
くっついたままソファに座って
グラスにワインを注いだ
ソファの目の前の大きな窓からは
上のレストランと同じ綺麗な夜景が見えて
頭を翔くんの肩に乗せると
肩に手を回して引き寄せてくれる
潤「翔くん…俺めっちゃ幸せ…」
大切な人がずっと傍にいてくれて
こんな素敵な場所で誕生日を祝ってくれて…
翔「俺も幸せだよ…」
ふわふわと撫でてくれる俺の髪の毛と
頬にあたる翔くんのサラサラの髪の毛から
同じ香りがしていて…
小さなことかもしれないけど
俺にとっては大きな幸せを噛み締めるように
鼻を擽るシャンプーの香りを吸い込んだ