第36章 サボテン
Jun side
潤「はぁっ…は,ぁ…っ」
シーツに沈んで翔くんの腕の中で
なかなか荒い呼吸が整わない俺を
ぎゅっと抱き締めていてくれる
相葉さんに楽屋で言われた通り
ここのとこ少し睡眠不足なのと
多分…泣き疲れたのもあって
1回熱を吐き出した頭はどこかふわふわする
翔「潤…大丈夫?」
少し躰が離れていって
また視線が捉えられる
潤「大丈夫だよ…?」
翔くんが傍にいてくれたから…
翔くんと一緒だったから…
もう怖くないよ…?
ごめんね,とか,ありがとう,とか
いろんな意味を込めて
翔くんの頬を引き寄せて唇を重ねた
翔「んっ…疲れてない…?」
潤「うん…」
全く疲れてないわけじゃないけど…
翔「こっちも…触っていい?」
もっと翔くんでいっぱいになりたいから…
潤「ん…いいよ…?」
蕾の入口に触れた翔くんの指を受け入れた
俺が頷くのを確認すると
指先にローションを纏わせて
つぷりと指先が埋め込まれた
潤「っ…ん…っ…」
受け入れたいのに…一つになりたいのに
一瞬強ばった躰に涙が零れる
でも
翔「潤…ゆっくりでいいよ…?息吐いて…?」
視線をはずさないまま
目尻から溢れる涙を拭ってくれる
その存在と聞こえる声だけに集中して
潤「ん…はぁっ…ぁっ…ん,ふぅ…っ」
息を吐き出して
躰の力を抜いて
翔くんの指を一本受け入れた