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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第36章 サボテン


Sho side

家に着いて
やっと二人きりになって
抱きしめたのに

潤はするりと抜けていった

その躰は強張っていて

俺に触られるのが嫌…なのか…?

正直,ショックだった

でもキッチンに立つ潤は
少し無理はしてるけど…

今日の収録の事や
会わなかった期間の話をしていて
その様子は普通と変わらなかった

雅紀とのやり取りも思い出すと

俺が…というよりは
人に触られるのが嫌…?

もう一度確かめたくて
キッチンに立っている潤に近づいた

潤「翔くん…どうしたの?座って待ってて…?」

俺が触れる前に,笑って背中を押されてソファに促された

…普通といえば普通なんだけど…
やっぱり違う…

潤「お待たせー」

考え込んでるうちにうどんが出来上がって食卓に並んだ

翔「うまそっ,いつもありがとなっ」

さりげなく触れてみようと
ソファから立ち上がって潤の元に近寄ってみた

顔を近づけて頬を触ると
あからさまにビクンと躰が揺れて
抱きしめた時以上に強張る

キスしようと思ったけど…やめた

こんな状態の潤に
キスをしても辛いだけだろうから…

翔「潤…どうした?何かあったんでしょ?」

ようやく確信に触れる質問ができた

でも,潤はにこっと笑って

潤「何が?何もないよ?のびちゃうから食べようっ」

と明るい声でキッチンに戻っていった

でもその笑顔は強張ってるし
躰も震えていた

どうしたら素直に甘えてくれるだろう…

潤が作ってくれたうどんを食べながら

そればかり考えていた
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