第36章 サボテン
Jun side
「松本さん着きましたよ」
火曜日…
メンバーでレギュラー番組の収録で
局に着くまで助手席でうとうとしてると
マネージャーに揺り起こされた
その手に思わずビクっと躰が跳ねる
「…松本さん?」
潤「あ,ああ…なんでもない…ごめん…」
「体調でも悪いです?」
潤「大丈夫…あ,今日の帰り自分で帰るから」
心配そうに見てくるマネージャーの視線を振り切って
それだけ伝えて車を降りた
今朝家を出るときに
ずっと悩んでた翔くんのメールに返信をした
助けを求めてしまいそう…
そんな気持ちより会いたい気持ちが大きくて
翔くんに抱き締めて欲しくて…
[今日大丈夫だよ…俺も会いたい]
そんな簡潔な文のメールに
[今日自分の車で行くから一緒に帰ろう]
すぐに翔くんからは返事が返ってきた
潤「おはよー」
楽屋に入るとリーダー以外来ていて
和「おはよう」
翔「潤,おはよ」
それぞれから挨拶が返ってくる
雅「おはよー!松潤クマすごいよ?寝不足?」
片手にコーヒーを持った相葉さんが近づいてきて
…多分目の下に触れようとしたんだろう…
相葉さんの手が伸びてくる
潤「っ」
咄嗟にその手から身を引いてしまって
雅「松潤?」
不思議そうな瞳を向けられる
潤「あ…そんなにすごい?ちゃんと寝てるんだけどな…」
わざと明るい声を出して笑いかけてから
相葉さんの横を通り過ぎた