第34章 ランドスケープアゲート
Kazunari side
智が俺を求めてくれる
それだけで躰は熱を取り戻した
一糸まとわぬ姿にされて
智の手と唇がその躰を這う
寝室はまだ暖房が届いてなくて
少し肌寒いけど
そんなの気にならないくらい
躰も顔も頭も…熱かった
和「ぁっ…んんっ…智っ…好きっ」
躰に埋まる頭に手を伸ばして
きゅっと掴むと
顔を上げて上に戻ってくる
智「和也…愛してる…」
耳元で囁かれて
ゾクンと躰が痺れた
智が傍にいて,俺を求めてくれるだけで嬉しい…
幸せになれる
2016年は絶対…智の傍を離れない
心の中で
神様じゃなくて…智に誓った
和「んぁぁっ…っ…ぁんっ…」
智の手がもう硬く主張している胸の尖りを弾いた
智「寒い…?鳥肌たってる…」
胸の上を智のあったかい手が
さらさらと滑っていく
和「ん,ぁっ,やっ…寒くな…んんっ」
寒いのかもしれないけど
そんなのわからないくらいに
熱が中心へ集まっていた
躰の上に手を滑らせながら
智もようやく服を脱ぐ
智「寒いじゃん…」
笑いながら手を伸ばして
暖房の電源を入れた
和「智が居れば寒くないもん…」
思ったより素直な言葉が出て
自分で恥ずかしくなる
視線をそらして横を向くと
上からはぁ…とため息が降ってきた
なんでため息?とは思うけど
智の顔を直視できない…
智「…はぁ…ゆっくりシようと思ってるのに…どんだけ可愛いの…?」
呟くような言葉が聞こえて
反らした顔を戻された
智「じゃぁ…今年もずっと,離れるなよ?」
さっき誓った言葉が
そのまま智の口から零れてきて
ドクンと心臓が高鳴った