第32章 ルビー
Satoshi side
“智になら縛られてもいーもん”
そんなこと言われたら
押さえ込んだ気持ちが我慢できなくて
痕にならなさそうな紐を探して
かずの両手首を纏めあげた
その手を固定しようとして…
ソファの上だからそんな場所はなくて
腕を縛ったままかずを抱き上げた
和「ぅわっ…ちょ…っ」
突然浮き上がった躰に身を捩らせるから
智「暴れると落ちるよ?」
腕の中のかずと視線を合わせて言うと
きゅっと唇を噛んで大人しくなった
寝室に入ってベッドの上に降ろして
纏めてた手首をベッドヘッドに括りつける
和「ちょっ…やめっ…んぅ」
抵抗する躰の上に跨って
言葉を塞ぐように唇を重ねる
くちゅくちゅと舌を絡める水音を響かせながら
シャツに手をかけて肌蹴させて
ベルトも外してズボンを下げる
唇を離したときには
かずの息はあがっていて…
和「智…っ…解いてよっ…」
潤んだ瞳で見上げてくる
その顎を指先で掬って
智「縛られてもいいんだろ?」
至近距離で瞳を見つめると
和「だからそーじゃなくてっ…」
否定の言葉を紡ぐから
それに被せるように
智「もう離してやれないから…
お前はずっと俺だけのモノだよ?」
そう言ってから
唯一身に残されていた下着も降ろして
緩く主張し始めている
中心の根元も柔らかい紐で結んだ