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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第26章 キキョウ


Sho side

「「いただきます」」

潤の作ってくれたうどんは,あったかくて

冷えた躰に染みこんでくる

翔「うまいっ」

俺の使い残した生姜なんかも
ちゃんと使って…

あ…皮…むいてある…

思わず苦笑いが漏れた

潤「どーしたの…?」

なんか変だった?
と,俺を覗き込む愛しい顔は

熱っぽさも和らいで
やっぱり穏やかに見えた

…薬のおかげかもしれないけど
一安心かな…

翔「いや…潤に皮食べさせちゃったな…と思って…」

ゴメンね…と苦笑すると
ふふっと笑いを零す

潤「大丈夫…愛を感じた…」

ニコッと笑う顔は天使みたいで…

そーゆーところが…
無自覚に俺を煽るんだよな

と,また苦笑した

潤「手…大丈夫…?怪我してたでしょ…?」

いつの間にか俺の傍に来て
膝に座って手を握る

翔「大丈夫だよ…」

俺が言うよりも早く
指が潤の口元に近づいていく

…あーもー…そんなことされたら我慢できないって…

翔「まだ薬で熱下がってるだけだろ…大人しくしてなさい…」

そんな理性的な言葉を並べながら
潤の後頭部を抑え込み

口元にある二人の指を押しのけて
唇を塞いだ

潤「んんっ……ふぁっ…はぁっ」

深く重ねた唇が離れると
潤の頬がまた少し赤らむ

翔「食べたらまた薬飲んで…もう少し横になろうな…」

言ってる言葉は,親みたいだ…
と自分で思うけど

俺の手は潤の服の中を這いずり回る

潤「ぁっ…もぉっ…んんっ…言ってることと…やってること,違うっ…」

…その通りだけど…?

何か…?

潤んだ瞳と,再び上気した頬を向ける潤に

ニヤリと笑いかけた
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