第24章 アイビー
Sho side
小さな物音がして目覚めると
斗真がリビングを片付けていた
「ふふふ,おはよー」
翔「あ…おはよっ」
起き上がろうとすると
いつものようにしっかりと
潤が懐に収まっていて
慌てて起こした
でも寝ぼけて抱きついてくる潤を見て
斗真は堪えきれない…と笑うし
昨日の事がバレてないか…とか…
ソワソワして仕方ない
翔「そろそろ帰るか…」
リビングもだいたい片付け終わって
今日はオフだからゆっくりしてもいいけど
…なんとなく落ち着かない…
潤もそうだったみたいで
潤「う,うんっ」
と慌てて立ち上がった…けど…
「えー?朝ご飯くらい食べて行ってよ~」
斗真のその一言に
俺たちは弱かった
潤「翔くんっ,それ塩じゃないっ!!砂糖っ」
潤が叫んだ時には
もう白い粉が俺の手を離れた後だった
潤「ぁあー…もう,翔くんあっちで待ってて?」
翔「そんなこと言うなよ」
昨日のお礼に…と2人で朝食を作ることにしたけど…
俺…邪魔かなぁ…
潤「ぅーん…じゃぁ…これ,お願いしていい?混ぜて?」
翔「ぉう!まかせろっ」
潤に役割をもらえるだけで
苦手な事も楽しくなってくる
ゲンキンな俺
「ふふ,そーやってると夫婦みたいだよね」
俺たちの様子を見ていた斗真が楽しそうに笑っていた
なんか…朝から笑われてばっかりだな…
それでも,夫婦みたい…って言われるのは
なんとなく嬉しかった
「翔くん尻に敷かれないように,気をつけてっ」
…もう…遅いかなぁ…
潤を見ると怪訝な顔をしてるから
思わず笑ってしまった