第24章 アイビー
Sho side
翔「おーい,斗真…寝るならちゃんとベッドで寝ろよ~」
床に座っていた斗真は
気付けばラグの上に寝転がって
ウトウトしていた
翔「潤??…って…もう寝てるし…」
潤は潤で俺に寄りかかってすーすー寝息をたてていた
翔「ったく,しょーがねーなぁ…」
そう呟きながらも
なんとなく顔が緩んでしまう
可愛い弟と愛しい恋人の世話をやく自分がなんだか嬉しかった
とりあえず,潤をソファに寝かせて,斗真を起こす
翔「斗真…ほら,ベッド行けって…こっち?」
肩を貸して起こして
リビングを出て
玄関に一番近い部屋の扉を開けた
「あー…飲み過ぎたぁ~…」
部屋に入るとベッドになだれ込むように横になった
「あー…翔くんたち,あっちで大丈夫?俺がソファで寝ようか…?」
もう動く気力もないくせに,そんな気遣いを見せる
翔「大丈夫だよ,なんか掛けるものだけ貸して?」
斗真が指さしたクローゼットから
大きめのブランケットを2枚借りた
「暖房はつけたままでいいから…あと…」
半分寝かけた顔でニヤリと笑う
「聞き耳たてないから,ごゆっくり♪」
翔「バカっ,早く寝ろっ!もう潤も寝てるよっ」
顔が熱くなるのを感じながら
寝室の扉を閉めた
…今の言い訳じゃ…寝てなかったらスるみたいじゃねーか…
自分でツッコミながらリビングに戻ると
ソファの背もたれに顔を乗せて
潤がこっちを見ながら子犬のように待っていた
潤「…遅い…ってか…なんで顔赤いの?」
そういう潤の顔の方がアルコールで赤くなってるけどね…
その頬に手を添えて
そっと唇を重ねた