第23章 ヒース
Jun side
1月25日…
翔くんの誕生日当日
潤「お邪魔しまーす…」
仕事が午前中で終わって
そのまま翔くん家に合鍵でお邪魔した
翔くんは仕事だからいないけど
そんな遅くならないらしいってリサーチ済み
潤「ぃてっ」
リビングに入ると何かに躓いて…
いつものことだけど
部屋の散らかり様に思わず苦笑が漏れる
潤「もー…しょうがないなあ…」
そう言いながら簡単に片付けて
でも顔が緩むのは抑えられない
だってなんか…妻ぽいじゃん?
勝手にキッチンを借りてご飯を作って
お風呂もピカピカに磨き上げて戻ると
携帯が鳴った
確認すると翔くんからで
終わったよ,の連絡とともに[潤は何してるの?]の文
ちょっと考えてから[風呂掃除してた]
…嘘は言ってない
[誕生日のお祝いにディナー行こうよ♪
家着いたら連絡して?]
当日のお誘いで誕生日だし…と
ここまで用意してアレだけど
内心ドキドキしていたら
すぐに了解の返事が来てホッとした
少し急いで残りの準備をして
外からバレないように電気を消した
暗い部屋の中クラッカー片手に
翔くんの帰りを待っていると
ガチャ,とドアの開く音がして…
リビングに入ってきた翔くんを
電気をつけてパーンとクラッカーを鳴らして
潤「ハッピーバースデー!」
出迎えた