第2章 リナリア
Jun side
年上コンビ,として嵐を支えてきて
だからこそ少しだけみんなとは違う絆がある
リーダーが羨ましい
俺とタメなのに
人との接し方が上手いのか
すんなり懐に入っていって近寄って
気付けば上手に甘えてるニノが羨ましい
元気で明るくて
どんな小さな話題でも盛り上がれてて
多分1番素の笑顔を沢山向けられてる
相葉さんが羨ましい
よく行く洋服のショップも一緒らしい相葉さん
もうそれすらも羨ましくて
どれだけ心が狭いんだ,と内心苦笑する
雅「松潤~大丈夫?具合悪い?」
突っ伏してた俺に掛けられた声は
今は口を開くと酷い言葉を言ってしまいそうな相手で
だから寝てるフリでもしようと思ったのに
雅「翔ちゃんが心配してるよ?」
その言葉に思わず顔をあげて
「「え?」」
発した声は翔くんと重なった
潤「翔くんが…?」
言いながら視線を翔くんに向けると
翔「や,心配ってゆーか……
重たいため息ついてたし…
具合悪いのかな,って…」
翔くんが心配してくれてたコトに
ため息ついてた,そんな細かいトコまで
見ていてくれたコトに
苦しかった気分が少しだけ晴れていく
でも同時に
心配かけたコトが申し訳なくもあって
潤「大丈夫だよ,ちょっと眠たかっただけ」
少し微笑って言えば
翔「そっか,無理すんなよ」
って翔くんも微笑ってくれて
その笑顔をもう少し独り占めしていたいのに
すぐに再開された相葉さんとの会話に
また机に顔を伏せた