第12章 ケイトウ
Jun side
荒い呼吸をしながら
翔くんが俺の隣に寝転がった
右腕が俺に向かって伸ばされる
翔「おいで?」
その二の腕に頭を乗せて
潤「…重たくない?」
小さく問いかければ
翔「全然」
ふふっと笑って額にキスが落ちてくる
ふとサイドテーブルに視線を遣ると
ほとんど生クリームがなくなったケーキがあって
上に残されてる真っ赤なイチゴを
手を伸ばして1つ取った
それを口にいれると
翔「おいし?」
そう言って唇の間から
翔くんの舌が挿入ってきて
口内のイチゴを半分持っていかれる
潤「甘いね」
もう1つ取ってそれを今度は翔くんの口に放り込む
そこに舌を絡めて
甘い甘いイチゴの味を分けてもらう
翔「…っ,はぁ…もう1つ…」
今度はイチゴを少しだけ口にいれて
残った部分をキスするように
翔くんの口にいれていく
潤「んんっ…ん…んっ…ふ,ぁっ…」
イチゴがなくなっても
舌が絡まり続けて
翔くんの手が
晒されたままの俺の胸の上を這う
潤「ぁっ…ん,あ……っ」
熱が冷めきらない躰は
それだけで熱くなって
刺激に合わせて躰が跳ねる
潤「んっ…しょぉくんっ…だめっ…」
その快感から逃れるように躰を捩れば
躰の上に翔くんが覆いかぶさってきて
翔「今日は寝かさない,って言ったよね?」
低く甘い声で囁かれた