第1章 ベコニア
Jun side
翔くんが楽屋を出て行って
入れ替わりでリーダーが来た
潤「あ,リーダー,おはよ」
智「おはよー,あれ?翔くんまだなの?」
潤「飲み物買いに行ったよ」
答えながら
視線を合わせてくれることもなく
硬い声を落として楽屋を出ていった
翔くんを思い出す
俺ほんとに何かしたかな…
今まで勝手に意識して
俺が変な態度とったこともあったし
視線を逸らすのもいつも俺からで
それなのに
翔くんに視線を合わせて貰えないからって
落ち込むのは自分勝手だってわかってる
智「松潤?難しい顔してるけどどうかした?」
リーダーの声で思考に沈んでいた意識が戻って
潤「ちょっと考え事してた,ごめん」
そっか,と柔らかく笑って
智「この服松潤好きそう」
目の前にあった雑誌をとって
服なんて興味無いくせに
俺が元気なかったからか
笑わせようとしてくれる
その優しさに俺も雑誌を横から見て
潤「リーダーこれとかいいじゃん♪」
って笑いあっていたら
翔くんが戻ってきて
その隣に翔くんと方を組んだ相葉さんがいて
相葉さんと話す翔くんは
いつもと何も変わらなくて
だから俺もいつもは緊張するけど
普通に話し掛けてみようと思ったのに
チラリ,と俺を見た翔くんは
俺から離れた席に座った