第54章 ラケナリア
Sho side
翔「うん…わかってるよ…わかってるけどね…」
抱きしめたまま
袋の中から布製の手錠を取り出して
潤の腕に巻き付けた
潤「あっ…あ…やだっ…」
後ろ手で括るように
ぱちんと止める
見上げる潤の瞳からは
涙が流れ続けた
翔「これから先…潤が不安になることがないように,ちゃんと躰でわかってもらわないと…ね?」
寂しい想いをさせたお詫びも込めて…
耳元でそう囁くと
潤の瞳が綺麗に揺れる
少しは…期待もあるのかな…?
もう一つ…袋の中からアイテムを取り出す
潤「あっ…なに??」
不安気な顔で俺の手元を覗き込む
潤「ぁぁっ…ん…や…やだぁ…」
それを見て潤が身を捩るから
自分の躰で腰と脚を抑えつけた
翔「潤,動いちゃダメ…」
潤「それ,やだっ…お願いっ…」
シリコン製のリングを
蜜を垂らしている潤の中心にあてがって
くるくると装着していく
潤「あっ,あっ…痛い…やだぁ…」
翔「俺で頭がいっぱいになったら…とってあげる…」
根元までリングを降ろすと
キュッと締め付けてるのがわかる
潤「翔くんっ…翔っ…く…やぁ…」
手を後ろで括っているから
なす術もなく
後ろにおもちゃを咥えたまま
丸くなってシーツの上で悶えながら
訴えかける様な瞳で
潤はずっと俺を見つめていた