第54章 ラケナリア
Sho side
翔「なんでもする…?」
涙をいっぱいに浮かべた潤が
何度も頷いた
潤「ん…する…だから…許して…」
きゅっと腕を握る手に力が籠った
実際…そんなに怒ってるわけじゃないけど…
俺のために何でもする…と涙を浮かべる潤は
…ホントに可愛い…
翔「じゃ,ちょっと待ってな…」
熱を吐き出した潤を
そのままにして
寝室にあるクローゼットの奥から
赤い袋を取り出した
潤「しょぉ…くん…」
ベッドの上で少しだけ起き上がる音がして
怯えたような…でも熱が籠る震えた声が俺を呼んだ
翔「なぁに?」
返事をしながら袋をよく見えるように抱えて潤の元に戻る
潤「…それ…使うの…?」
シーツの擦れる音を心地よく響かせながら
潤は少し後ずさった
翔「これ,岡田くんから貰った物だからね…ぜひ,使わないと…ね?」
ベッドにその袋を置いて中身を少しベッドの足元に転がした
カチャカチャと音を立てて転がる
卑猥なカタチの玩具…
潤「しょぉくん…がいい…」
震えながら潤が俺を見た
その姿から
どこからともなく沸いてくる加虐心
翔「潤,好きじゃん…岡田くんから貰ったコレ…」
その中の1つを手に取って
潤の前にかざした