第54章 ラケナリア
Jun side
深く唇が重なって
翔くんの手が素肌に触れて…
躰に熱は溜まってくるけど
せっかくツマミ作ったんだから…と
慌てて躰を翔くんから離した
潤「飲もう…?」
そう言うと翔くんの手が俺の頬を包んで
唇を顔に寄せてくる
翔「…だめ?」
その吐息に躰が跳ねる
さっきのキスであがった熱が
躰の中を回って
翔「明日…一緒に飲も?」
言いながら
首筋に唇が触れて
潤「んっ…ぁ…」
躰を支えてた腕がカクっと崩れた
その躰を翔くんが受け止めてくれて
抱き締められると
もっと翔くんを感じたくて…
潤「絶対…だよっ…ぁっ…ん…」
腕を翔くんの首に回した
翔「うん…潤…あいしてる…」
くるっと躰の位置が入れ替わって
ソファの背もたれが倒される
ベッドになったソファに沈められて
そのまま唇が重なった
潤「んっ…ん…ふぁっ…」
舌が絡め取られて
翔くんの味がして
その味をもっと味わいたくて
ちゅっと舌を吸うと
翔「んぅっ…ん…っ」
甘い声が漏れてから翔くんの唇が
首元に降りていった
俺のツマミを食べたくて飲まないできてくれたのも
あいしてるの言葉も嬉しくて
潤「俺もあいしてるっ…翔くんだけがすき…っ」
首筋を擽る翔くんの髪の毛に触れた