第53章 ダイヤモンド
Kazunari side
智が隣に横になって
俺をそっと引き寄せてくれた
和「智…好きだよ…」
伝えても伝えても足りない…
前にもそんなことがあった
でも今は…
言葉が滑っていく虚しさじゃなくて
想いが溢れていくもどかしさ…
和「愛してる…智…」
胸に顔を埋めると
髪をそっと撫でてくれる優しい手
智「俺…幸せだなぁ…」
智の囁くような声が聞こえて
顔を上げた
和「ふふ…俺も…すっごい幸せっ…」
視線が絡むと
どちらからともなく唇を重ねた
和「んんっ…んふ…ぁ,ん…」
智「かずの声…聞こえてたかな~…」
智がニヤッと笑いながら言う
そうだった…すっかり忘れてたけど…
リビングにあの人達居るんじゃんっ
思い出して,顔も躰も
カーッと熱くなっていく
和「もぉっ…智が意地悪だからっ!!」
智「ぉぁ…いてっ…」
胸を殴ってやると
その手首を掴まれて
シーツに縫い付けられ
ガバッと覆いかぶさってきた
智「いいじゃん…聞かせてやろ?俺ら,幸せだよ…って…」
和「ば…か……んぁっ…」
覆いかぶさった智の中心が
気づいたら俺の中心をつんつんと刺激してる…
また,熱く硬くなって…
智「ふふ…カズも足りてないじゃん…」
和「あっ…やっ…ダメだって…」
智「無理っ…我慢できないもん」
智の唇が再び鎖骨を食んだ