第52章 フェイ・エリーダニー
Masahiro side
雅「ちょっと…ニノ…大丈夫…?」
智「大丈夫大丈夫…たぶんね,嬉しかったんだと思うよー…相葉ちゃんと松にぃのこと」
大野が二宮を抱えてタクシーに乗るのを見送った
翔「潤…頼むからちゃんとして…うわっ…」
潤「翔くんのバカ~」
松本は櫻井に抱き着いたまま
タクシーになだれ込んだ
雅「翔ちゃん…ごめんね…」
昌「送る?」
翔「いや,いつものコトなんで…大丈夫です…雅紀,よかったね」
雅「うん…翔ちゃんありがとう…」
櫻井と松本のタクシーも見送って
眠らない街に二人で佇んだ
昌「…帰るか…」
雅紀を見ると
綺麗に微笑んだ
また目が釘付けになった
雅「んんっ…昌宏さ…っ…んっ…」
俺達の家に着いて
玄関を閉めたら我慢できなかった
無事に伝えられたことの安心感と
傍に居たのにあまり触れられなかった欲求不満で
玄関の上がってすぐの壁に
雅紀を押し付けた
雅「はぁっ…昌宏さん…ありがと…」
キスの合間に雅紀が囁く
昌「泣くなよ…」
零れる涙は綺麗だった
雅「嬉し涙…だよ…」
そう言って笑う
その笑顔が…なによりも愛しい…
昌「お前は…俺の嫁だからな…」
雅「…うん…」
抱きしめて…抱き上げた
雅「わぁっ…」
昌「掴まってろよ…」
それだけ言って
寝室に向かった
もう我慢できない
もう難しい言葉はいらない
昌「雅紀…愛してる…」
これだけが…
沢山伝わればいいから