第51章 カーフ

Masahiro side

しがみ付くように顔を埋める雅紀を
抱きしめて余韻に浸った

比べるのもどうかと思うけど…

今までで一番気持ちよかった…

この行為が幸せだ
と思ったのも初めてな気がする

昌「雅紀…?」

なんとなく胸元が濡れるのを感じて覗くと

雅紀が綺麗な涙を流していた

昌「大丈夫か…?」

髪を撫でると
小さく頷いた

昌「ありがと…すげー幸せだ…俺…」

呟くように言うと
雅紀が声をあげて泣き始めた

昌「お…い…ごめんって…泣くなよ…」

たぶん…嫌だったわけじゃないだろうけど…

やっぱり泣き顔を見てると不安になってくる

雅紀の晴れ晴れとした
明るい笑顔が好きだから…

雅「ぅー…だって…気持ちよかったぁ…」

昌「へ…」

雅「昌宏さんは?気持ちよかった?」

泣いてるのに…
俺の欲しかった明るい…
無邪気な笑顔で俺を覗く

昌「バカやろう…」

頬を抓むと…よくのびる
変な顔で…可愛くて…笑えてきた

雅「うー…いひゃい…」

昌「ははっ…おまえ変な顔っ」

雅「ひょ、ひどくないっ??」

怒った顔も可愛い…




いきなりキスから始めたけど
俺達の関係はもうずっと前から
変わらなくて…


これからもそれでいい


それでも


笑いながら

泣きながら

一つずつカタチを変えていく


恋が愛に変わるように…




つながる夢がある　

歩き出せば・・・




　* To be continued ...