第49章 カカオフィズ
Toma side
斗「はぁっ…」
達したと同時に躰から力が抜けて
健くんの上に倒れ込みそうな躰を
なんとかその横に沈めた
健「はぁ…斗真…っ」
隣で同じように荒く呼吸をしている健くんを
腕の中に抱き寄せる
斗「大丈夫ですか…?」
そう聞くと
胸元にある顔が俺を見上げて
健「ん…大丈夫…」
幸せそうに笑った
ティッシュで躰と手についた白濁を拭ってから
もう一度しっかりと抱き締める
素肌で健くんを感じて…
一つになって…
そして腕の中にいてくれることが嬉しい
斗「健くん…好きです…」
耳元で呟いてサラサラの髪の毛に顔を埋めると
健「うん…俺も好き…」
健くんの腕も俺の背中にぎゅっと回った
ずっとこうしていたいけど…
汗かいたし…風呂入りたいかな…
そう思って
斗「風呂…入りますか?」
躰を離そうとすると
ぐっと腕に力が入って引き止められた
健「もう少し…」
その言葉に
同じ気持ちなことが嬉しくて
斗「ふふ…はい…」
緩む頬を隠せずに強く抱き締め直した
胸元から少し健くんの顔をずらしてキスをすると
情事の熱さが和らいだ唇からは
抱き締めている躰と同じ温もりが伝わってくる
今日だけで何度も伝えあった「好き」の言葉も
隣にいるこの温もりも
俺の心に残っているように
健くんにも…
いつまでもいつまでもこの心に響け……
*To be continued....