第48章 ストロベリー
Sho side
健「ねぇ…松本より俺が好き?」
斗真の耳元で…
でもこちらにも聞こえるように
健くんが囁いた
その言葉に反応して
潤が俺から顔を離す
潤「当たり前でしょっ,何言ってるんですかっ」
斗真は苦笑したまま
何故か潤が答えてる
健「だって,お前ら週一くらいで会ってるだろ?恋人かよっ」
潤「友達ですが」
健「普通の友達とはそんなに会わねーのっ」
健くんは少し膨れて
斗真にしがみ付いた
潤「そんなのっ…」
翔「じゅーん…もういいから…」
なおも反論しそうになる潤を
抱きしめて自分の影に隠した
斗「不安になりました?」
健「…そんなんじゃねー…よ…」
健くんの精一杯の強がり
でも,お酒が入ってるからか
わかりやすい
健「じゃぁ…松本にはできないコト…シて?」
斗「え??」
言うが早いか,健くんは服を脱ぎ始めた
翔「ちょっ…健くん!?」
健「あ…お前も脱げ,櫻井っ」
翔「待って…健くん,待ってっ」
何故か俺も脱がされそうになって
情けない声しか出ない…
潤「ちょぉっ…翔くんに触っちゃダメだってっ!!俺が脱がすっ」
違う違うっ
翔「脱がすなバカっ…」
潤「翔くんは俺だけ見てればいいのっ」
斗「潤っ…どさくさに紛れて健くんのこと触ってんなよっ」
潤「だったら健くんをしっかり愛しとけっ」
もう…ちょっとした乱闘になった
しかも…俺と斗真の上で
身動きが取れない…
重い…
健「俺はオマエより愛されてますー」
潤「俺のが愛されてますよっ」
健「じゃぁ…勝負するか?」
潤「いーですよ?」
待て待てっ!!
勝負ってなんのだっ
斗真と顔を見合わせた瞬間
健くんと潤が俺たちの上で
白ワインを瓶ごと煽った
翔「じゅんっ…おまっ…」
斗「健くん!!飲みすぎっ…」
俺達の叫びも虚しく
両手で頬を抑えられると
唇が重なると同時に
躰のナカにアルコールが流しこまれた