第46章 ヒヤシンス
Sho side
潤のナカにゆっくりと自身を埋め込んで
ナカの温かさを感じる
さらに躰を抱きしめて
これ以上ないほどに躰を重ねると
“ひとつになった”と実感した
潤「んっ…しょ,くんっ……」
潤の瞳から涙が溢れる
もう二度と感じることができないかもしれない…と思っていた温もり
今…この腕の中に…しっかりある
そう思うだけで…心が温まってくる
翔「…っ,じゅん…っ…あいしてるっ」
拭っても消えない潤の涙
それに重なるように零れ落ちる自分の涙も
次々と潤を濡らしていた
潤「俺も…あいしてるよっ…」
背中に回された手が俺をギュッと引き寄せて
離さない…と言わんばかりに
抱きしめられた
俺も何があっても離れないくらいにキツく潤を抱きしめた
翔「潤…ずっと…ここに居て…俺の隣に…俺から離れないで…」
初めて潤に触れたときのことを思いだした
あれから12年…
いろんなことがあったけど…
やっぱり…最初に言ったこの気持ちだけは
今も変わりないんだ
潤「離さないよ…」
抱きついていた耳元で潤の声が響いた
熱を含んだ…少し高い,強い声
ドクンと躰の血液が駆け巡って
中心に集まっていった