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【目を背ける話】
第1章 覚醒
「だってこの能力さえあれば世界平和だって夢じゃないですよね?」
そう言って少年は狂気じみた笑みを見せた。
その顔は、少し彼に似ていた。
「で、なんで優月くんはコノハさんにくっついてるのかなー?」
モモが尋ねる。
「モモさん...えっとですね、これは」
優月は焦ったように手をパタパタと動かした。
先程のあの表情は幻だったのかと思うくらい可愛らしい動き。
「こ、コノハさんかっこいいから」
頬を赤らめながら言う。
優月の発言に静まり返る部屋の隅で、マリーだけが目を輝かせていた。
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