• テキストサイズ

大野さんのバカ

第2章 2


Kazunari side

智「すいません,俺もまだ個展の片づけが残ってて…」

大野さんも申し訳なさそうに健くんの誘いを断った

ってことは今のところ相葉さん一人…

これはちょっと無理してでも行かないとダメかな…

そう思って帰る準備をしていたら
大野さんがジッとこっちを見ていた

え…?

「ねぇ,じゃぁ二宮は?」

大野さんに目を奪われながら
健くんに聞かれて

和「あ…すいません…俺…映画の打ち合わせが…」

思わずそう答えていた
もちろんそんな仕事は入って無くて…

「えー」

健くんの抗議の声に我に返って
慌てて「やっぱり大丈夫」って言おうとしたら

「はいはい,我儘言わない,嵐は売れっ子なんだから」

って井ノ原くんが宥めてくれた

「相葉は大丈夫?無理して付き合うコトないよ?」

長野くんに言われて,相葉さんは
「全然大丈夫ですよー,俺暇なんで」
なんて言いながら俺にも
「大丈夫」と合図をくれた

和「すいません,また今度,連れて行ってください」

智「俺も,今度はぜひ」

先輩たちに頭を下げて挨拶した

「気にすんなって,仕事頑張れ~」

快く送り出してくれて少し罪悪感を覚えるけど…

次は絶対付き合うから…と心の中でもう一回謝った

和「じゃぁ,相葉さん…迷惑かけないようにね」

口ではそう言いながら
目では「ごめん」って謝ると
満面の笑みでピースしてくれた

ホント,ありがたい

楽屋を出て駐車場に向かうと
当然のように着いてくる大野さん

智「今度,相葉ちゃんになんか奢らないとね」

車に荷物を積んでそう言うと
車の影に引っ張られ
駐車場の壁に躰を押し付けられて

そっと唇が重なった
/ 149ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp