第2章 2
Kazunari side
和「…ん…っ…」
唇に温もりを感じて目を開けた
すぐ近くに大野さんの顔があって
俺の髪をなでながらジッと見下ろしていた
智「ニノ,大丈夫…?加減できなくてゴメンな…」
髪をなでる手が気持ちいい…
わけわかんなくなるくらい愛されて
その後,こうして優しく抱きしめてもらえる
これ以上,俺は何も望まないよ
和「…ん…気持ちよかったね」
大野さんには沢山のファンが居て
もちろん大野さんもその人達のこと
すごく大事にしてるけど…
今だけ…こんな時だけは
俺だけのモノで居てくれたら
それで十分…
俺は幸せだよ
たまにしか会えなくて
イライラしちゃう事もあるけど
大野さんに触れられれば…
満たしてもらえれば…
そんなの全部吹き飛ぶから
和「…コレ,ありがとね…すごい,嬉しい…」
照れくさくて,顔を隠しながら
右腕を見せた
でもすぐに引き寄せて抱きついて
大野さんの胸に顔を埋めた
これからは,コレもあるから
もっと大野さんを近くに感じられる
ホントは…指輪とか
お揃いのモノとかつけたいけど
そんな贅沢は言わないから
コレは毎日つけさせてね…