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大野さんのバカ

第2章 2


Kazunari side

忙しい…

忙しい,のはありがたい…

けど…大野さんに会えないんだよ!!

最近ピンの仕事が立て続けに入って
全然時間に余裕がない

もちろん,レギュラー番組の収録では会えるんだけど…

その前後にも映画の撮影,
ドラマの撮影が入ってて

収録ギリギリに楽屋に入って
収録終わりには楽屋にも戻らずそのまま移動…なんてこともあって

大野さんと会えるのは
カメラが回ってたり
観客がいる場所でだけ

そりゃぁさ,言わずと知れた俺達の関係だから

ファンもメンバーも公認で
ベタベタはできるけど

…そうじゃない…

肩組むくらいじゃ
ものたりないんだってば

もう1か月以上…もっとかな…

とにかく全然,
大野さんに触れてなくて
イライラのピークだった

「二宮さん,この後の撮影中止になりました」

和「え?…ホントに!?」

神妙な顔つきのマネージャーとは反対に,思わず笑みがこぼれる

「なんで嬉しそうなんですか…」

ため息交じりのマネージャーに言われて急いで緩んだ表情を直す

「それでなくてもこれからまた忙しいのに…」

ブツブツ言いながらスケジュール調整をするマネージャーの横を「おつかれ~」と通りぬけた

「あ,二宮さん!楽屋に……あ,電話っ!…はい,お疲れ様です…えぇ…」

…楽屋に……なによ…?

気になりつつも,電話が終わりそうにないので,仕方なくそのまま楽屋に向かった
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