【おそ松さん】マフィア松でスパダリ長兄松に溺愛されるだけ
第3章 恋された時って案外無自覚な物でして
彼女は、凛とした表情で笑ってたわけよ。
優しくしても、特にいい事もない相手なのにさ。
それが当然だと言わんばかりに優しくするんだよね。
日本に来て二年経った俺が初めて出会った本物の『大和撫子』、それが白虎組の娘、鈴ちゃん。
って言っても、最初で最後だったんだけどね~。
いやー、日本の女の子って皆こうなのかなぁ~? って思ったら違うんだよ。
下っ端のために料理なんて作らないどころか、会話すらしないって子も居るし、会話はするし、仲はいいけど組員になりたがるお嬢とかねー?
男社会に女の子が首をツッコムのは、ちょっとねぇ。
力の差とか察してほしいんだけどなー?
まぁ、そういう余計なことをしないで、徹底的に裏方にまわり、長い間男をフォローしていたのが鈴ちゃんってわけ。
そういう出しゃばらないけど、役に立つ子ってやっぱお嫁さんに欲しいよねぇ?
でもさぁ、組員ぐるみで俺と鈴ちゃんの出会いは阻止されんの。
そんな状況でも、普通に飯は食わせてくれるし、泊まらせてくれっから、白虎組自体そういう性格なんだろうねー。
うちのファミリーとは違って、夕食時は馬鹿騒ぎみたいに盛り上がるからすんごい楽しいよー!