第2章 女神、再会する
儀式中、カラ松はノリノリで決めポーズを取る。
旗から見たら、一人でポーズを取って、ついに頭でも可笑しくなったのかとしか思えない。
しかし、見える人から見ても、痛い。
ヴィクトワール「も、もっと普通の主様がよかった……」
ヴィクトワールは、えぐえぐと泣きながら、新しい主を出迎えていた。
そして、復唱が終われば、ヴィクトワールの住処だった石は溶けるように消えていく。
カラ松「で、何が合ったんだ?」
状況を理解せずに付き合った自分の主に、ヴィクトワールは頭を抱える。
ヴィクトワール「私が貴方の守護をする事になったんです。マスター、よろしくお願いしますね」
カラ松「よろしくな、カラ松ゴッドレス!」
ヴィクトワール「痛い、痛い!! もっと普通の人がいい!」
そう言いながらも、ヴィクトワールはきちんと主と握手をした。
シャンス「適応力よくていいんじゃない? 俺、結構好きだけど」
ゲラゲラ笑うシャンスは、明らかに自分の主じゃないから笑ってる状況だ。
ヴィクトワール「ったく、人事だと思って。改て自己紹介します。私、勝利を司る第三級神ヴィクトワールです」
シャンス「俺は、幸運を司る第一級神、シャンス。俺らは双子神なんだ。よろしくな」
カラ松「あれ、って事は……、ハタ坊が金持ちになったのは……?」
シャンス「あー、俺。俺の影響」
すると、カラ松の目は輝き出す。
カラ松「お、俺も、こんな金持ちに……?!」
ヴィクトワール「努力すればなれますが、努力しなければ、なれません。何故なら、幸運は自ずと寄ってくるもので、勝利は努力して掴むものですから……」
カラ松「えぇ……?」
シャンス「そんなに落ち込むな。勝利と幸運の違いを教えるから」