第3章 女神様、見えるようになる
そして、松野家。
自宅についたおそ松達は、いつもの部屋に帰ってきた。
中へ入れば、一松が友達を撫でている最中で。
一松がふとカラ松の方を見て「あっ」と声を出す。
その視線の先には、双子用に買ったジュースが。
一松「葡萄の方頂戴」
カラ松「ほらよ」
カラ松が投げれば、一松は慣れた手つきでキャッチする。
おそ松「で、カラ松。朝のアレって何だ?」
カラ松「いやー、俺もよくは知らない。とりあえず帰れとしか……」
しかし、こうやって話している横で、双子は黙々と魔法陣を作成していたのだった。
でも、使われてない部屋に作られている為、カラ松でさえ把握してない。
カラ松「そういえば、一緒に帰ってきてたんだが……」
おそ松「居ねーの?」
カラ松「あぁ、この部屋には」
おそ松「確かに、自販機の所には居たんだけどなー」
その時だった。
隣の部屋から、凄い勢いで白い煙が立ち込めて……。
おそ松達は、慌ててその部屋のほうへ行くと……。
シャンス「あれー、失敗?」
ヴィクトワール「ほらー、ジュース買ってもらえなかったから、体力がー」
シャンス「あー、カラ松のせいだよねー」
部屋の奥から聞こえてくる声に、おそ松と一松は目を丸くする。
そして、煙が無くなった頃には、双子神の姿が。
おそ松「へっ、と、飛んでる?!」
一松「胸でかっ!」
無事、魔法陣が成功した事で双子はお互いの顔を見合わせて、そして「やった」と声を上げて抱きしめ合った。
ヴィクトワール「勝利を司る第三級神、ヴィクトワールです」
シャンス「幸運を司る第一級神、シャンス。よろしくね」
こうして、改て双子神と六つ子の共同生活が始まった。