第12章 第11章
「いいですか、青峰君。僕は藤村さんに聞いたことがあるんです」
「何をだよ」
ふくれたまま、視線だけをテツ君に向ける大ちゃん。
「 “ 青峰君が藤村さんのことを気にかけなくなったらどうするんですか ” 」
「はぁ!?なんだよ、それ!」
ガタンッ!
「青峰、話を最後まで聞くのだよ」
立ち上がった大ちゃんに、ミドリンが言った。
「うるせぇよ!つか、なんでお前も知ってたんだよ!」
「会ったからに決まっているだろう、馬鹿め」
「はぁ!?」
「青峰君、続き聞かなくていいんですか」
ミドリンに今にも掴みかかりそうだった大ちゃんは、テツ君の一言で大人しくなった。