第3章 冒険へ行こう
そして、その後他のお兄さん達も集められて、やっと長男のおそ松さんも自己紹介をしてくれた。
トッティってば、こんなにお兄さん居るんだ。
でも、末っ子って事で可愛がられてるみたいだし、ちょっとだけ羨ましい。
だって、一番上って何かと『お姉ちゃんだから~』って台詞がつきまとうから……。
トド松「ったくもー、トトコちゃんと真剣な話があるから、兄さん達はついて来ないでね!!」
トッティに手を握られて思い出したけど、ホワイトドラゴンのことだ。
「そっか、課題」
トド松「そうそう、課題。どうにかしなきゃね」
すると、その『課題』って話題にチョロ松さんが食いついた。
チョロ松「お、俺も! 俺も同じ専攻だし手伝うよ!!」
で、でもこれはちょっと聞かせづらい課題だと思う。
ねぇ、トッティ? とトッティのほうを見れば、何か考え中。
そして、何か閃いたように笑った。
トド松「そうだ、兄さん達ホワイトドラゴン狩り行かない!?」
「ちょ、トッティ!?」
止めようとしたけど、トッティはするりと避けて話を続ける。
もうっ、トッティ!!
カラ松「それが、課題か? 俺は付き合うが、どうしてそんな難易度に?」
鏡を見てたカラ松さんが、顔をあげた。
トド松「ほらー、例の子だよ」
それだけ言えば、皆私を見て「あぁ!!」と納得した様子。
も、もしかして私って、駄目な劣等生だけど、そっちで有名人?
って、カラ松さんは席を立ってどっか行っちゃった。
チョロ松「トド松ー、お前きちんと練習に付き合った?」
や、やっぱり!! そっち方面の有名人!!
トド松「失礼だな~。僕の持ってる魔法書、全部読ませたよ!!」
チョロ松「どれどれ~、持ってきなよ」
ほらほら~、とチョロ松さんが急かせば、トッティは「ちょっと待ってて」と部屋に行ってしまう。
ついて行こうかなって思ったけど、何か雰囲気的に立ちづらい。
トッティー、早く戻ってきてよー。