第3章 黒子テツヤの双子の話
学校が終わり、向かった先は街。
見慣れぬブレザーを着た水色の髪の少年が、ベンチに腰掛けていた。
すれ違う女の子たちは、その少年の姿を見て振り返るほどだった。
「おい、あいつがテツの…」
「そうですね」
「めちゃくちゃ影こゆっ!!!」
黄瀬の言葉に笑うしかなかった。
テツヤとは違う、影の濃さ。
ほとんどを彼が持って行ったのではないかというほど輝いていた。
「トーヤ!」
が嬉しそうな笑みを浮かべ手を振ると、トウヤ本人も笑みを浮かべてこちらへと歩いてきた。
「学校お疲れ、、テツヤ」
「トウヤもお疲れさまです」
さり気無くの手を取ると、指を絡めて隣に立った。
ニコニコと嬉しそうなトウヤを見て、テツヤも嬉しそうな笑みを浮かべていた。
「可愛い…!!」
桃井が悶えているのを横目に赤司たちは、黒子たちのそばへと近寄っていた。
確かに顔立ち、髪、背格好、全て似ている。
だが、話し方だけが違っていて、砕けたような口調と、に対する接し方。
これが黒子トウヤという人物だろう。
「今日は、大勢だね」
「うん。
チームメイトだよ」
「あぁ、バスケ部のかい?
はじめまして。
俺はテツヤの双子の弟、黒子トウヤ
よろしく」
自己紹介もあっさり始まった。
トウヤは赤司たちのことを、名前で呼んで、そそくさと遊びに行こうぜと、の手を握ったまま歩き出した。
「黒ちんの弟、すごいフレンドリー…」
「まぁ、トウヤですから」
「すごい違和感を感じるのだよ」
「確かにな。
黒子が俺たちのことを名前で呼び、敬語じゃないのは、慣れないな」
苦笑を浮かべつつ、前に進んでいく彼らを追いかけた。