第1章 プロローグ
『帰りたくないなぁ、、、』
ひとり公園のベンチに座り夕空を見上げる
あの場所に帰りたくない。
あいつがいるから。
ポタッ
…っ
泣いても帰ってこない。あの頃に戻れない
わかってる、わかってるのに
心が悲鳴をあげる
《たすけて》
『こんな世界から消えてしまえたら』
-なら おいでよ-
『ぇ?……だれ?!』
誰かの声が聞こえた
周りを見渡すがこの公園には私しかいない
-大丈夫だから、さぁ。おいで-
また…
違う。聞こえてるんじゃない。
私の頭のなかに響いてる?
頭がぼーっとする
私の意識はそこで途絶えた