第5章 ライバル
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部屋から出ていった紗希を追いかけることは俺も上村くんもしなかった
上「入野さん」
「ん」
上「本当は俺わかってるんです。紗希さんは入野さんのことが好きだって」
「は?」
上「え?違うんですか?」
「何言ってるの?」
上「え?え?・・・鈍感?とにかく、それでも諦めませんから!」
それだけ言うと部屋を出ていった
紗希に手を取ってもらえなかったのは2回目だな。
1度目は中学校の時
告白したが、冗談だと思われて笑われてしまった
そんなあいつが俺のことを好き?
上村くんは何を見ているんだろう
それにしても
"誰の手も取らない"じゃくて"取れない"って言ったよな・・・
早くお前のことを楽にしてやるからな
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