第27章 英霊の頬に手を添えるという構図

「マスターはマスターっしょ。誰とか何とかじゃなく、オレ達の大切なマスター……ですよ」

一一オレ達？
本当は『オレの』と云いたい。
オレのマントの中に囲って攫ってしまいたい。
今はもう、彼以外の魔術師に使役される等考えられない。