• テキストサイズ

あ、そうですか【折原臨也】

第16章 私の答え


あの約束を一度たりとも忘れたことは無い
こちらの世界に来てからは色々有りつつも毎日が楽しかった、
皆と騒いで、遊んで、恋をして、

臨也には感謝している
一時でもこんな私に幸せな時間を与えてくれたんだから



………ビル風が強い、手もかじかんでいる

私の手よりももっと冷たい鉄の手すりに手を乗せる

私が冷たくなるのも一瞬なんだろうな


私が手すりを越えようと足をあげた時だった

先程登ってきた階段から足音が聞こえた


「誰?」


「俺だよ、俺、もう忘れちゃったかい?」



忘れると思ったのだろうか
忘れられるとでも思ったのだろうか

裏切られても裏切られてもまだ愛しい貴方を


「臨也………」
/ 130ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp