第4章 新しい恋
「わっどうしたのその目」
私の目を見て那月が声をかけてきた。
那月というのは、大学入ってから出来た友達で、二次元ラブだしいわゆる同志ってやつ。
「あ〜ちょっと、乙ゲーしてたらこうなった」
笑うことさえできない。
失恋して、乙ゲーして気がつけばもう2日は寝てないんじゃないかな。頭が回らないので考えられないけど。
「嘘でしょ…寝てないだけじゃないでしょ?」
すごい洞察力。
こりゃ、嘘ついてもすぐバレそう。
「あ、ははは、ちょっとリアルで失恋?的な…はは」
「いや、全然笑えないよ…じゃ、そんな時には新しい恋って奴?」
何か企んでる顔。
絶対合コン行きだろこれは…